体験入学はたくさん行ったほうがよい?
(中3・男子の保護者)
子どもには、公立高校の普通科に進学してほしいと考えています。いろいろな高校や学科の体験入学に行くよう先生に言われ、息子は公立の普通科以外にも機械科や総合学科、私立の学校の体験入学に行くと言います。なぜ、さまざまな学校や学科の体験入学に行ったほうがよいのですか。
実際に見ることでわかることも
現在、進路指導の問題として、高校の中途退学者の多さがあります。理由の大半は、学校生活の不適応や進路変更です。苦労して入ったのに「イメージと違った。」「こんな学校とは知らなかった。」「自分の進むべき道はこの学科ではなかった。」などと言ってやめてしまうのです。進学先を選ぶときには、パンフレットやインターネットで情報を集めることも大事ですが、実際に学校を見て、在校生や先生の話を聞き、雰囲気を体験することが重要です。また、自分の適性や進路と照らし合わせて、学科を決めることで、入学してから進路変更する苦労も避けられます。公立高校の普通科を希望する理由としては、「大学進学のため」「少しでも費用を抑えるため」という考えが多いようです。確かに私立高校のほうが費用はかかりますが、校内の学習環境を整えたり、大学進学に力を入れたりするなど、公立学校と同様に生徒のことを考えた教育をしています。単に公立、私立というだけで線を引くのではなく、子ども自身がどこの学校に行きたいか、何を学びたいかを考えることが大切です。
そのためには、いろいろな高校や学科を見ておいたほうが視野が広がりますし、入学したあとのギャップが少ないと思います。