歴史の授業が始まり、苦手意識が芽生えた
(小6・男子の保護者)
息子は、5年生まで社会科が苦手ではありませんでした。しかし、歴史の授業が始まってからは、「覚えることばかりで、おもしろくない。」と言い、テストの点数もよくありません。わたしも歴史は苦手でしたが、極端に苦手意識をもっているので心配です。
おもしろさにふれ、興味をもたせる
特定の教科の勉強が苦手だったり、成績が急に落ちたりすると、お子さんの学習全般へのやる気に影響することが心配ですね。6年生になって歴史の勉強が始まると、社会科への興味を深める子がいる一方で、「覚えるだけの勉強は苦手。」「昔のことには興味がない。」という歴史嫌いの子も出てきます。確かにテストのためには、人物名・歴史用語・年号などを覚える努力も必要です。しかし、まずは歴史のおもしろさを感じ取り、興味をもって勉強することが大切です。
そのきっかけの一つとして、伝記や歴史漫画があります。伝記は、その人の生きざまや時代背景から多面的にその時代をイメージできます。また、時代別に編集されたものは、時代の移り変わりを一つの流れとして見通すのに役立ちます。それ以外にも、博物館や昔の生活を体験できるテーマパークなどに行ったり、歴史物のテレビドラマや映画、クイズ番組を見たりすることが、歴史に興味をもつきっかけになることもあります。ただ、大人の一方的な押しつけにならないように気をつけたいですね。
保護者自身が歴史に興味がもてるようにアンテナを張って、自分がおもしろいと思えたことを子どもに伝えていくことが大切です。