通知表をどう生かせば?
(小4・女子の保護者)
学期末になると、子どもが通知表を見せてくれます。たくさんの観点があり、それぞれについて3段階評価してあって、自分が子どもの頃よりも詳しい印象です。しかし、通知表を受け取っても、○の数を見るだけで終わってしまいます。通知表の生かし方を教えてください。
長所を褒め、次につなげましょう
評価方法が相対評価から絶対評価に移って久しいのですが、保護者の中には相対評価の通知表をもらっていたかたも多く、「どう見ればいいかわからない。」という声を聞くことがあります。相対評価は、子どもが学級や学年の中でどのあたりに位置するかを示す評価です。絶対評価が以前と大きく違うのは、学習内容をどれだけ習得したかを示すようになった点です。通知表を今後に生かすためには、それぞれの評価項目を見て、子どもが得意なことと苦手なことを知ることが大切です。また、地域や学校によって通知表の形式に違いはありますが、学校生活の様子も書かれています。その内容にも目を向け、お子さんを学習面だけではなく、生活面からも褒めてあげてください。前年度(学期)から評価が上がった観点や、人柄で優れている点などを見て、話題にあげるとよいでしょう。
いちばん大事なのは、結果だけを見て一喜一憂しないことです。評価のよかったところは「なぜよかったのか」、よくなかったところは「どこでつまずいたのか」を子どもと一緒に話し合いましょう。長い休みを使って苦手を克服するなど、次につながる準備ができるとよいですね。