３年生になって覚える漢字が増え、息子は漢字の勉強を嫌がるようになりました。書き取りテストの成績も悪く、作文でも習ったはずの字を使おうとしません。
　学年が上がると、だんだん複雑な字も増えてくるので、今から不安です。どうしたら漢字を正しく覚えられるようになるのでしょうか。

　漢字の勉強は、漢字を書く練習だけではなく、送り仮名を含めて学んだり、熟語で覚えたりすることが大切です。用例を繰り返し書いて覚えることで、作文を書く時も習った漢字が使えるようになると思います。
　テストのためではなく、自分が興味のあることをきっかけにすると、つらい学習も楽しく続けられます。例えば、鉄道が好きなら駅名を、スポーツが好きなら選手の名前を書くことを目標にしてみましょう。読書が好きな子は、自分が気に入った文章をノートに書き写すのも効果的です。お子さんの好きなものを題材にし、飽きないように工夫してください。いつもの宿題も、お子さん一人でするのではなく、家族が一緒に解いたり、ヒントを出したりするだけでも、取り組み方が違ってくるものです。正しく読めたり、書けたりした時は、褒めてあげてください。
　他にも、家族と交換日記をしたり、離れて住む祖父母やいとこに手紙を書いたりするのもよいでしょう。人に見られるとなると、まちがった字があったら恥ずかしい、正しく書きたいという意識も芽生えます。また、返事に「もうこんな漢字を知っているんだね。」など励ましの言葉がもらえると、ますます学習への意欲が高まることでしょう。