プール熱って何?
(小6・男子の保護者)
息子は、仲のよい友達と一緒に、スイミングスクールに通っています。最近、その友達が「プール熱」にかかったと聞きました。うつることもあるそうですが、どんな病気なのでしょうか。また、気をつけたほうがいいことがあれば教えてください。
プール熱は、正式には咽頭結膜熱といい、飛沫感染やタオルの共用が原因でうつることの多いウイルス感染症です。プール熱とはいいますが、塩素濃度が保たれていれば、水からうつることはありません。感染すると、潜伏期間を経て発症し、40度近い発熱が3日から7日続きます。喉の痛みや目の充血、目やになどの症状の他、頭痛や吐き気、腹痛や下痢を引き起こす場合もあります。
通常の夏風邪と違って高熱が長引きますので、おかしいと思うことがあれば、早めに医師の診察を受けるようにしてください。症状は1週間程度で自然に治まりますが、症状がなくなったあとも排泄物にはウイルスが混ざっています。感染力が強いので、次のようなことに気をつけてください。
○ハンカチ・タオルの使い回しや、飲み物の回し飲みはしないこと。
○せっけんでの丁寧な手洗いと、こまめなうがいを心がけること。
○目やにを取ろうと、目をこすらないこと。
また、咽頭結膜熱と診断された場合、症状が消えて2日経過するまでは、学校も出席停止となります。