食べるのが早く、肥満傾向と言われた
(小3・女子の保護者)
娘は食べるのが早いです。食欲も旺盛で、わたしが食べきれない分も食べてしまいます。もともとぽっちゃり体型でしたが、学校の健康診断で肥満傾向だと言われました。給食を食べるのも早く、毎日のようにおかわりしているそうです。幸せそうに食べるのでつい甘やかしたくなりますが、体が心配です。
まずは、よくかんで食べましょう
子どもがおいしそうに食べてくれるのは、うれしいことですね。しかし、子どものうちから肥満になると、大人になってから生活習慣病になる危険性が高いといわれています。肥満には、エネルギーの過剰摂取や運動不足などさまざまな原因があります。一度、お子さんが食事をする様子を観察してみてください。ひと口の量が多かったり、すぐに飲み込んだりはしていませんか。早食いも肥満の原因の一つと考えられます。
そこで、よくかむよう子どもに意識させることが大切です。満腹中枢を刺激し、食べすぎを防ぐことができます。また、かむことには、味覚の発達がよくなる、発音がはっきりする、脳のはたらきがよくなる、顎が発達して歯並びがよくなる、だ液が出て病気を予防するなどの効果があります。
まずは、お子さんにかむことの大切さを話しましょう。「ひと口30回」を意識して食べさせるとよいでしょう。食習慣は大人がモデルともいわれます。ご家族で実践してみてはいかがでしょうか。
また、料理を作る際に、食材を大きく切ったり、小魚やごぼうなど歯ごたえのある食材を使ったりすることも効果的です。食感も楽しんで食べられるようになるとよいですね。