子どもの自主性、どこまで尊重すれば?
(小5・男子の保護者)
最近、息子が家で勉強をしないため、成績が落ちてきました。休日は友達と出かけ、おこづかいも全て使ってしまいます。また、注意しても、言うことを聞かなくなってきました。周りは、「懲りるまで変わらないから、放っておけばいい。」と言います。子どもの自主性も尊重したいとは思いますが、どうすればよいですか。
将来のリスクは、大人が伝えましょう
小学校高学年にもなると自我が芽生え始め、大人から言われたことに対しても「なぜ」と考えるようになります。そして、自分なりに納得しないと、行動に移せない子もいます。ですから、周りのかたが言われるように、自分自身で気づくのを待つのも一つの手かと思います。しかし、子どもたちには未熟な部分もあり、先の見通しを立てられないこともあります。今のままの成績だと今後どうなるのか、子どもだけでお金を使うところに行けばどんな危険が潜んでいるのかなど、一度ご家族でゆっくり話をしてみてはいかがでしょうか。このようなことは、子どもたちだけでは想像できないこともあるので、経験のある大人が教え、導いてあげる必要があります。
自主性も大切ですが、お子さんの行動に対して「放っておく」のではなく、行き先を聞いたり、買った物を確かめたり、常に「あなたのことが心配なんだよ」というサインを送り続けてください。きっと何かの時に、行動に歯止めがかかったり、よりよい選択をしたりするきっかけになるはずです。
以上のことを踏まえたうえで、お子さんの自主性を尊重し、温かく見守ってあげてください。