子どもがよくうそをつく
(園児・男子の保護者)
息子は、よく部屋を散らかしたまま外に遊びに行こうとします。片づけが終わったかきくと、毎回、「お片づけしたもん!」と言い張ります。先日、おもちゃを壊した時も、関係のない弟のせいにしていました。すぐにわかるうそが多いので、そのつど言いきかせていますが、エスカレートしないか心配です。
子どもの思いを聞きながら注意して
お子さんくらいの年齢では、自分の思いどおりにならないと、うそをつくことがあります。また、兄弟姉妹がいる場合には、自分に関心を向けてほしくて、怒られるのを承知でうそをつくこともあります。何度も重なると、この先エスカレートするのではないかと心配になりますが、この発達期ではよく見られることです。保護者の対応として、子どもを問いつめたり、厳しく叱ったりするのは、逆効果になることもあります。「正直に教えてくれたらうれしい。」と気持ちを伝えて、お子さんが自分の思いを言葉にできるようにしてください。罪悪感から小さな声で話し、聞き取れないこともありますが、「はっきり言いなさい。」などとプレッシャーをかけず、子どもの言葉を待ってあげてください。そして、子どもの気持ちを受け止めたうえで、うそはいけないと伝えるようにしましょう。また、自分がうそをつかれた時の気持ちを考えさせるのもよいと思います。
このように、親が子どもの思いに向き合って対応することで、子どもが自分の思いを伝える方法を覚え、うそをつく必要はないとわかってきます。あせらず、子どもに寄り添う気持ちで見守りましょう。