急に口答えが増えた
(小5・女子の保護者)
娘はこの頃、なにかにつけて文句を言ったり、口答えをしたりするようになってきました。学校のできごとを尋ねても、返事すらしないこともあります。反抗期だからしかたがないと思いつつも、素直な弟と比べて「お姉ちゃんなのに」と注意しては、けんかになってしまいます。
自分の意志をもち、自立し始めた証拠
子どもが反抗的になったり無口になったりすると、「今まではよく言うことをきいていたのに。」と困ってしまいますよね。だからといって、他のきょうだいと比較してあれこれ言われると、子どもは「自分なんか好きじゃないんだ。かわいいのは弟だけなんだ。」などと思うのかもしれません。大人の言うことに従うだけだった子どもが、自分の意志をもち、考えをぶつけられるようになったのです。自立し始めた成長のあかしとして前向きに受け止めてください。また、保護者はそれを理解して、手出し・口出しを控え、子どもが自分で考えて判断したことを尊重しましょう。
今、お子さんの心の中には、自立したい気持ちと甘えたい気持ちが混在しています。体が大きくなり、反抗的な態度をとってはいても、愛情を求めているものです。温かく見守る姿勢を大事にして、お子さんから積極的に話してきた時は、耳を傾けてください。保護者のききたいことを問いつめるのではなく、子どもが好きなことや話したいことを共感的に受け止めたいですね。ときには、適度にスキンシップをとったり、さりげなく褒めたりして、お子さんに愛情を伝え続けることが大切だと思います。