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人間関係に関すること
単身赴任の父親と娘が話さない(小4・女子)
Q
父親が福岡に単身赴任して2年になります。転勤を命じられたとき、長男の高校入試が決まったところでしたので、やむなく単身赴任ということになったのです。2、3か月に1回の割で帰宅しますが、小学4年の長女が父親にあまり近寄りません。父親も無口なたちですし、せっかく帰ってきても、日ごろの疲れをとるかのように眠ってばかりいます。これでは、父娘が疎遠になってしまうのではと心配です。
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いろいろな事情から単身赴任を余儀なくされている方は、たくさんおられます。お宅のような悩みをもつ家庭は多いようです。特に女の子の場合、離れて暮らしていなくても、父親との付き合いが、男の子のようにスムーズにいかないことがよくあります。

ところで、向田邦子さんのエッセーに「字のない葉書」という作品があります。向田さんのお父さんは家では暴君であり、反面てれ性でもありました。終戦の年の4月、小学1年の向田さんの妹さんが、甲府に学童疎開することになりました。そのとき、お父さんは、おびただしい数のはがきにすべて自分あてのあて名を書き、「元気な日は○を書いて、毎日1枚ずつポストに入れなさい。」と言って、妹さんに持たせました。1週間たって、赤鉛筆の大きな○の書かれたはがきが来ました。次の日からは、急に○は小さくなっていきました。そして、ついに×に変わってしまいました。まもなく、×のはがきも来なくなりました。お母さんが妹さんを迎えにいって帰ってきた日、お父さんははだしで表へ飛び出し、妹さんのやせた体を抱き締めて、声をあげて泣いたということです。

父親の家族への思いが表れた、すばらしい話です。そこで、お子さんにも週に一度でいいから、お父さんに手紙を書かせたらどうでしょう。手紙文に絵などを添えれば、お父さんの心をいっそうなごませることと思います。学校でのこと、家庭の中の様子、読んだ本のことなどを知らせておけば、お父さんが帰ってこられたとき、話題には事欠かないでしょう。

また、お父さんにも、簡単な返事でいいから出していただきたいと思います。電話の場合もあってよいでしょう。その電話は、お母さんとの連絡のついでというより、まずお子さんあての電話であるようにしたいものです。別れているからこそ、かえって心のきずなを強くすることにもなります。

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